セレスト様より 「おまじない」
















































お  ま  じ  な  い














































「なあ」

「何」

「なんで拗ねてんだ?」

「拗ねてねーよ」

「嘘つけ」

「はい。嘘つきました」

「・・そういう意味じゃなくてね」

「分かってるよ」

「分かってるんかい」

「もう煩い。」

「・・絶対拗ねてんだろ?」

「拗ねてないってば」

「拗ねてる」

「拗ーねーてーなーいー」

「拗ーねーてーるー」

「・・・・。」

「・・・・。」

「・・・・。」

「・・・俺なんかした?」

「・・なんもしてない」

「じゃあなんで?」


「さあ何ででしょう」

「ちゃんと答えろ」

「だってあれじゃん・・」

「何?」

「・・・・。」

「・・・・。」

「・・・もういい」

「なんじゃそりゃ」

「もういいって」

「ちゃんと言えよ、気になる」

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「・・・言えよ・・。」

「・・おまじない・・」

「何?」

「おまじないしたんだ」

「・・・・・・で?」

「叶わなかった」

「・・・・・・・・・で?」

「・・叶わなかった・・」

「それだけ?」

「・・だけ」

「それでそんなに拗ねてんのか?」

「・・そうじゃないけど」

「じゃあなんなんだよ」

「俺にもよくわからん」

「なんじゃそりゃ」

「それ本日二回目」

「つかなんでまたオマジナイなんて少女趣味な・・」

「だってやったらいいって言われたんだもん・・」

「誰に?」

「占いの本」

「お前OLみたいだな」

「・・・・否定はできん」

「で?何をお願いしたわけ」

「こ・・」

「・・・・こ?」

「こ・・・濃いカラメルのプリン(超大)食べれますように」

「意味分からん」

「分かれ」

「はいはい分かった分かった」

「人間本当の事は一回しか言わないんだよ・・」

「・・で、それで拗ねてんの?」

「・・・大体そんな感じ」

「何だよ大体って」

「・・・・・・。」

「・・じゃあ、あれか、それ食ったら機嫌直るわけ?」

「それは食べてみないと分かりません」

「分かった。じゃあ買ってくる」

「でもあれ、並ばないと買えんよ」

「だから買ってくるっていってるだろ。」

「灼熱の太陽の下を並んで?」

「並んで」

「俺のために?」

「お前のために」

「やっさしー」

「そうだろう優しかろう」

「うん」

「だから・・おりてくれんかな」

「・・んー・・」

「膝から降りてくれないかな」

「嫌だー」

「何でだよ」

「言われたから」

「誰に?」

「「占いの本に」」

「分かってんじゃん」

「もうそれいいよ」

「なんで?」

「ていうか何?おまじないやって叶わなかったんだろ」

「うん」

「じゃあいいじゃん」

「良くないよ。」

「じゃーあれか?叶わなかった場合俺に嫌がらせしろとでも書いてあったのか」

「んー・・違うけどそれでいいや」

「よくないから言えよ」

「だってそれ言ったら俺が嘘付いた事まで話さなきゃじゃん?」

「それはいつの嘘かな」

「俺ね。おまじないなんて信じないんだよ」

「また急にいらん発表したな」

「そんなの試すのも馬鹿げてるって思ってたし、どんなに叶えたいことあってもやらないって思ってた」

「でもやったんだろ」

「うん」

「で、叶わなかった、と」

「いや・・あ、うんそういう設定だった」

「何の設定だよ・・」

「あ。何か寝れそう」

「話を戻してくれるかなお兄さん」

「んー・・じゃああれかな。」

「どれ?」

「俺もてるんだよ」

「・・・・・何の自慢話だよ」

「でも肝心なのにはもてない。おわかり?」

「おわからん」

「じゃあもういいや」

「待て待て。いいなら頭をおろしてくれ」

「それは嫌だ」

「だから何で」

「はあ・・俺ね、理解能力欠けてる人嫌いだよ」

「お前の好き嫌いは聞いてねえよ」

「答えは?」

「聞いてない!」

「・・・おやすみー」

「こら待て、やらせるだけやらせて何だそれは!」

「何かやらしい言い方だな」

「やらしくとるからだろ」

「とにかくいいんだよ。」

「何がだよ・・」

「おまじないは叶ったんだから」

「・・・・は?叶わなかったんじゃねえの?」

「君はそういう設定の中を泳いでいただけだよ・・」

「なんじゃそりゃ」

「本日三回目」

「・・・おい、こら!おい!寝るなっ」

「眠り姫はキスしないとおきませーん・・」

「誰が眠り姫じゃ」

「んー・・じゃあぶっちゃけると、俺はおまじないなんてしませんでした」

「もう訳が分からん」

「だからぁ・・おまじないなんてしなくてもこうして膝に乗っかれば全て叶うってね」

「何が叶うんだよ・・」

「こ・・」

「・・こ?」

「・・・濃い・・カラメルのプリン(超ウルトラ大)」

「サイズ一個あがってるぞ」

「うん。じゃあ・・おやすみね」

「・・・って寝るな!」

「・・・・・。」

「うわあ・・おやすみ三秒だ・・」

「・・・・・。」

「・・まさか・・・分かってしまったかもしれん・・」

「・・・・・。」

「でも俺・・うわ・・どうしよ・・」

「・・・・・。」

「・・・泣かなくてもいいじゃん・・」

「・・・・・泣いてないよ」

「起きとるんかい」

「何で泣いた事になってるんだ」

「いや、カマかけてみた」

「うっふんあっはんいやんばかーん」

「そっちじゃない」

「で?何が分かったの?」

「・・・分かりたくもないもの」

「あ。俺いっとくけどうっふんあっはん以下略じゃないから」

「いや、うん、そうだろうけど」

「俺のおまじない・・叶いそうかな」

「・・あー・・ちょっと考えるわ」

「もっとロマンチックな回答求む」

「でもこれってお題じゃんか・・」

「そうだね」

「アトラクションデイズじゃないんだぞ?」

「そうだね」

「これしか思いつかなかったのか?」

「そうだね」

「・・・・・・。」

「君かわいそうだね」

「そうだね・・」

「病めるときでも健やかなるときでも」

「待たんかこら」

「じゃあ待ってる。待ってるついでに寝る」

「やっぱ寝るんかい」

「うん・・でもあんまし寝ないから・・」

「・・・待てないって事ね」

「・・・うん・・おやすみ・・」

「・・・・・。」

「・・・・・。」

「今度こそおやすみ三秒だな・・」

「・・・・・。」

「はあ・・どうすっかな・・とんでもないまじないかけやがって」

「・・・・・。」

「・・かかっちまうのも悪くないかな・・」

「・・・・・悪くないんかい」

「起きとるんかい」

「残念、起きてましたー」

「・・・・おい、笑うな」

「えー笑ってないよぉ」

「笑ってるだろ・・」

「ま、これで、おまじない叶ったやっほーって事で」

「おまじないかけてないっていってたじゃんか・・」

「よし、プリン買いに行こう」

「聞けよこら」

「さ、レッツゴー!」





                                      ............end









あとがきと言う名の裁判所

なんだかもう全面的にごめんなさいって感じですね。
首切ります o/....rz  サクッ

もうみんな深読みしないでね!ほんとに!まじで!(何
拗ねてないよ!(煩